格差を可視化し、経験する授業実践
June 7, 2026
高校学校等で実施できている活動を単純に高度化するだけでは、敢えて大学が高大接続事業を行う意義が乏しい(阪口 (2023), 21)
体験すること自体、活動すること自体に重きを置くとともに、学びの場で生じる様々なコミュニケーション(阪口 (2023), 21)


「どうすれば、深刻な格差を伝えつつも、ただ絶望させるのではなく、行動につなげられるのか?」――これが、今あなたの手元にあるこのツールキットを作るきっかけとなった問いでした。社会的正義を求めるならば、私たちの社会に存在する分断を明るみに出さなければなりません。それによって、一部の人々が目を背けたがるような不公平さが浮き彫りになることもあるでしょう。例えば、裕福な人と貧しい人の間にある圧倒的な格差、今なお根強く残る性差別や人種差別などが挙げられます。しかし、ただ事実を伝えるだけでは、「どうせ何をしても変わらない」という諦めを助長してしまう恐れがあります。特に、すでに多くの困難に直面している人々が「こんなに不平等なら、自分には何の希望もない」と感じてしまえば、問題を解決するどころか、むしろ逆効果になってしまうのです。
社会の中での役割に対する固定観念が、不平等を生み出す一因となっています。私たちは、「違う未来もあり得る」ということを伝えたいのです。統計の数字の裏には、実にさまざまな生き方があるということも。そして、私たちは周りから支えを受けることができるということも。みんなで力を合わせれば、社会のルールを変えることだって可能なのです。実際のところ、人は決して一人だけで成功したり、失敗したりするわけではありません。

あなたにはゲームのバランスを再調整するチャンスがあります! キャラクター間の差を縮めるために、変更したい不公平なルールをみんなで選んでください。
松下 and 杉山 (2018)