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Ⅰ. イントロダクション
- 受講生のあいだでの意見交換、話し合う場合は、できるだけビデオオンにして下さい
1. 本日のスケジュール
前半
- 13:00-13:20 趣旨説明と目標
- 13:20-13:30 自己紹介
- 13:30-14:30(60分) 意見の共有(全体)
休憩(15分)
後半
- 14:45-16:15(90分) 紹介文の作成(グループ)
- 16:15-17:00 まとめ
- 高大接続プログラム「大学での学び」レポート / 感想 / アンケート
- 17:00 終了
2. 自己紹介:苅谷
- 専門:政治思想史
- 18世紀イギリスの議会政治
- 18世紀におけるレトリック受容
- 18世紀における主権概念と国際法、帝国
- 最近の興味関心
- データの分析と可視化(統計言語Rとquarto)
- 講義:ビブリオバトル入門:ブクログ
3. 趣旨説明
- 高校生向けに書かれた良書があるものの、高校生に読まれていない
- 大学での学びをイメージしてもらいたい
- ゼミでの輪読
- Cf. 研究者(大学教員)も輪読している
- 1冊の本、論文を全員で読み、内容を共有、評価する
- Cf. ビブリオバトルとの違い「競争ではない」
- Cf. 静かな流行「読書会」1
- ゼミでの輪読
- 正解のない学びを体験して欲しい
- Cf. 現代国語
- 論文として紹介されているものもエッセイに近い
- 大学で求められるレポート、論文の形式を知る
- Cf. 現代国語
1 「わたし自身が高校生だったころのことを考えても、本を読んで感想を言えと迫られて、いったいどれほどのことが言えただろうか。本からなにかを読みとり、それを切り取ってきて言葉にできるかどうかは、ある程度、人生経験の長さに比例している。だから、中高生にとっての読書会はあくまで「お試し」であってかまわない。これから先、さまざまな経験をしたあと、またいつかどこかで読書会に参加してくれればそれでいい」(向井和美 (2022))。
4. 入試問題
- 京都大学新聞「解かずに読む共通テスト書評2026」
共通テスト「国語」や「公共、倫理」で出題される文章は、世相や世代にあったテーマを扱う文献から引用されることも多く、じっくり読むと意外に面白い。とはいえ問題を解く立場だと、問題文をのんびり読んでる場合ではないし、内容にちょっと興味を持ったとしても、試験後の忙しさにかまけて忘れてしまう受験生が少なくないだろう。
京大新聞では例年、共テ問題文の出典から数冊をピックアップし、その書評を掲載している。本面をきっかけに出題文を思い出し、受験後にでも読んでみようか、と思ってもらえれば幸いだ。(編集部)
国語
- 小松佳代子(教育学者)「『贈与』としての美術・ABR」
- 『美術教育の可能性』所収
- 遠藤周作「影に対して」
- 大片忠明『イワシ むれで いきる さかな』
公共、倫理
- 坂口安吾『堕落論』
Cf.
- 東進ハイスクール解答・解説
- 京都大学新聞「解かずに読む共通テスト書評2024」
- 京都大学新聞「解かずに読む共通テスト書評2025」
5. 学問
- 大隅良典「細胞の謎を解く:科学「役立つ」だけで測れず」 (『読売新聞』2019年7月23日)
でもこれまでわからなかったことを知る喜び、知的好奇心こそが科学の原動力で す。……役に立つという言葉が独り歩きして、役に立つとは何かを考えず、2、3年で何か応用できて製品になる、というイメージが若者の間にも広がっているように思えます。
注目が集まる領域だけでなく、誰もがまだほとんど関心を示さないことに挑戦するのも、科学の進歩のためには必要です。それには色々なことに挑戦できるような広い裾野が何よりも大切なのです。
- 情報×方法×問題意識あるいは知的好奇心
- 情報や方法は勉強である程度どうにかできるが・・・
6. 目標:紹介文の作成
紹介文(合作)の作成
- 受講生全員の意見をできるだけ反映しよう
- 共通点の発見
- 納得できる意見の発見
- 高校生(または同世代)に向けたものにしよう
- 紹介文は大学のウェブサイト(セミナー案内など)で紹介いたします
過去の作品
石沢武彰『手術はすごい』(講談社ブルーバックス、2025年)
みなさん、手術というのは、スーパースターのような偉大な人がやっていると考えていませんか?実は意外と手先の器用さより、どんなことが起きても対処できるようにする思考回路の方が重要なのです。確かに、ある程度のトレーニングが必要にはなりますが、どのタイミングで手術を行うのか、どこを切るかなどの思考回路を育てていくのが大切です。
一般的に外科医師に求められる能力は、技術や器用さだと思われていますが、本書によれば、外科医に求められるのは、知識をもとにした直感的な判断力とともに、治療全体を見通したうえで、手術をどう行うかという戦略的な思考力です。そのため、考える力のほうが外科医師に必要な力だといいます。
本書は、著者が「戦略・戦術」、「武器」、「技術」などの観点から、手術における魅力や重要性、外科医として必要になる能力について語っています。
医学界での化学技術は日々進化していますが、手術は外科医自らの技術や判断力、体力などを結集させた総合力で行われます。そして、手術の経過においては全体を見通し、安全な手術を行うための外科医の思考過程が最も重要であると著者は述べています。
本書では、「現代の技術が、洗練された医療機器と治療戦略、修練を積んだ外科医の技能、そして患者さんの治癒力で成り立っている」という点を重要な視座として据えながら、これらの要素が相互に補完し合い、手術という医療行為が成立していく過程を体系的に提示しています。
多少専門的な表現も出てきますが、外科医としての視点を現代の技術について一般の人にも伝わるように丁寧に解説しているために、医学部を目指している学生だけでなく、手術のアフターケアに関わる医療関係者はもちろん、これから消化器外科での手術を受ける患者にも読んでほしい一冊です(753文字)。
- この他の紹介文はこちら
Ⅱ. 自己紹介
自己紹介
- 名前、出身地、学年
- 本セミナーに参加した理由
- 好きな本、お勧めの本
- なければ、好きな科目など、好きなことなら何でも
Ⅲ. 著書情報
今回のテーマ:石井正『東日本大震災石巻災害医療の全記録』
⑴ 出版社の案内
東日本大震災で最大の犠牲者を出した石巻市は行政や医療機関も機能がマヒし、「石巻医療圏」22万人の命は宮城県災害医療コーディネーターである著者に託された。状況不明の避難所300ヵ所、いつまでも減らない大量の急患数……かつてない巨大災害に、空前の大組織「石巻圏合同救護チーム」を指揮して立ち向かい、地域の医療崩壊を救った一外科医の思考と決断のすべて!(出版社の案内)。
⑵ 著者:石井正
2 「わたし自身が高校生だったころのことを考えても、本を読んで感想を言えと迫られて、いったいどれほどのことが言えただろうか。本からなにかを読みとり、それを切り取ってきて言葉にできるかどうかは、ある程度、人生経験の長さに比例している。だから、中高生にとっての読書会はあくまで「お試し」であってかまわない。これから先、さまざまな経験をしたあと、またいつかどこかで読書会に参加してくれればそれでいい」(向井和美 (2022))。
3 石巻は震災で粉々になりました。震災当時、私は普段の忙しさにかまけて医師になったときの初心を忘れていました。それは「人の役に立ってなんぼ」というものです。医師はその気になれば、人の役に立ちやすい職種なんです。…… 医師は被災地に来ればすぐに役に立ちますし、「よく来てくれた」と言われます。その気になれば、役に立てる。そのような仕事ということは知っていてほしいと、学生にはよく言っています。それから医師とは身分ではなく、職業であり、立場であり、役割です。身分だと思えば選民意識に繋がりかねません。それは危険だし、良くないことです。そういう感覚で患者さんと接していてもいいことはないし、いつかしっぺ返しを食らいますよ。ほかの職業の方々へのリスペクトは大切です。さらに、生涯学習だということですね。医学はずっと進歩していくものです。私も学生の頃は分厚い教科書を一冊、丸暗記したら一丁上がりで、あとは「スター・ウォーズ」のジェダイ・マスターのようになれるのかなと勘違いしていました(笑)。しかし、医学は違います。医学の進歩は早いので、マラソンのように勉強し続けないと置いていかれます。そこで、医学部の1年生には「そういう覚悟を持って頑張ってください」と講義でお伝えしていますし、ここでもお伝えしたいと思います(e-doctor)。
⑶ 関連動画
Ⅳ. 意見の共有
1. 意見の共有
別紙「事前課題一覧リスト」に沿って進めます
- 著者がもっとも主張したい事柄
- あなたが重要だと考えた箇所
- 著者の主張のうち、理解できなかった点、納得できない点、よくわからなかった点
- この本の感想
2. フリーディスカッション
- グループワーク
- 受講生主導で思ったことを自由に話しあってみましょう
- 事前課題一覧リストを参考にしてもいいし、しなくてもかまいません
Ⅴ. 紹介文の作成
1. 紹介文の内容
- 字数:400-800
- 書いて欲しいこと
- どんな人に読んで欲しいか(向いているか)
- 著者の主たる意図
- 読みどころはどこか
- 内容の要約
- +α(メッセージなど)
全員で一つの紹介文を作成します(一人ずつ紹介文案を作るのではありません)
- 順序はこの通りでなくてかまいません
- この通りでない方がよいでしょう
2. 紹介文のポイント
⑴ 主語
- 著者(松本)の主張と、解釈者(セミナー参加者)の主張を書き分ける
- 主語を明示的に書く
- 著者:著者は、松本(敬称不要)は、本書は
- 解釈者:文脈上、自明の場合は、私たち、私たち高校生は、主語は明示しなくてもよい
- 読み手が迷う可能性があれば、明示しましょう
例:行政学者の水口は、「何でも説明できるものは何も説明していないのと同じことである」と述べ、森の定義の曖昧さを批判する。
⑵ 引用
- 直接引用
- 特に重要なところを抜き出す
- 「」(一重括弧で囲む・アカデミックな決まり。論文、レポートではページ数の記載が必要だが、今回は不要)
- 間接引用
- ポイントを自分の言葉で言い直すこと(同上)
⑶ 読みどころ(解釈)の提示
- 著者の考えではなく、セミナー参加者の考え、意見を示す
⑷ 紹介文(レポート)に相応しい動詞、形容詞の選択
- × 思う(特に思うの多用は厳禁)/ すごい
- ○ だろう / 優れた
グループワーク
- 紹介文
- 何を書くか
- 役割分担
- 提出先:
- 手書き ➡ 担当教員に渡す
- 文字入力 ➡ kariyach@staff.kanazawa-u.ac.jpにメール
Ⅵ. まとめ
1. 高大接続プログラム「大学での学び」レポート
- このプログラムは金沢大学KUGS高大接続プログラム(大学での学び)の対象です
- KUGS高大接続プログラム(の修了)
- ➡ 「KUGS特別入試」の出願資格要件
- 締め切り:開催日(本日)から 1か月以内
- 特別入試に興味がある方は公式サイトをご覧下さい
- レポート評価の返却に最大で約1ヶ月半かかります。レポート提出期限は1か月以内ですが、早く提出した方が早く返却されます
課題内容
- 題名:「あなたが受講した個別プログラム名」
-
本文:
- 「受講した個別プログラムの要約」
- 「受講して気づいた課題(問題)」
- 「その課題(問題)を解決するために必要と思われる方策」について,あなた自身の考えを根拠に基づき具体的に記してください。
注意事項
- 要約はこのセミナーに参加していない者が読んでもわかるように書こう
- 感想文にならないように注意しましょう
- 受講して気付いた課題を明確に書けるかどうかが鍵です
- 課題は内容にかかわる社会的な事柄(自分の事柄ではない)にしましょう
高大接続プログラム フローチャート

3. セミナー後アンケート
- 提出先:Google Forms
- 締め切り:明日(5月31日(日)23時59分)
アンケートURLは、参加証を添付するためのメールにも記載します