| 項目 | 比率 | 到達目標 |
|---|---|---|
| リーディング・アサインメント | 30 | 4 |
| 授業の感想 | 30 | 1;2 |
| レポート(2種) | 30 | 1; 2; 3; 4; 5 |
| ディスカッション(受講態度を含む) | 10 | 1; 2 |
Ⅰ. シラバス
1. 授業の目的
本授業は、政治学に関する基礎的知識を学ぶことを目的としています。グローバル化が進む今日、日本を世界の中に位置づける視点、また他国の問題、グローバルな問題を理解することが重要です。また、日本政治の特徴を理解するための有効な手段の一つは、それを他国と比較することです。この授業では、このような意味での比較を通して政治に関わる基本概念の理解を通して、政治や政策を動かす仕組み・メカニズムについて説明します。
2. 授業の到達目標
- 受講生が、国民主権、国民国家、主権国家体制、国際法、選挙制度、官僚制度を中心とした公民分野の基礎的知識を得て、それを初学者に対してわかりやすく説明することができる。
- 受講生が、比較政治という手法を用いて、政治の諸現象を初学者に対してわかりやすく説明することができる。
- 受講生が、政治学の諸概念について、自分なりの視点を加味した、関係図を作成することができる。
- 受講生が、国際政治学、比較政治学ならびに公民分野に関わる基本的な資料、文献を読みこなすことができる。
- 受講生が、1及び2で得た知識を背景に、日々のニュース報道や新聞報道をより深く、また相対的に理解したうえで、自分自身の意見や解釈を、確かな根拠を明示しながら、明快に記述することができる。
3. 授業の進め方
初回から第4回目までの授業はオンデマンド配信にて実施します。それ以降の授業は対面で実施いたします(2025年2月4日から4日間)。
事前に配布されたシラバスでは初回と第2回のみがオンデマンド配信となっていましたが、変更しています。ご注意下さい。
授業はスライド資料を用いておこないます。受講生は、各単元に関連する指定文献を事前に読み、それについて要約や感想、疑問・質問を書くことが求められます(リーディング・アサインメント(=文献予習)。受講生の関心や疑問を踏まえながら、また、重要な意見や代表的な意見を紹介しながら、授業を進めます。また、すべての回答は一覧表にして配布します。
また、定期的に受講者の授業理解や関心のありようを確認します(授業の感想)。オンデマンド授業は毎回、対面授業の場合は、一日に1回とします。こちらも授業時間内で、重要な意見や代表的な意見を紹介しながら、授業を進めます。こちらも、すべての回答を一覧表にして配布します。
4. 成績評価の方法およびその基準
- 授業には3分の2以上の出席を必要とします
- 評価基準は、授業の到達目標に準じます
- 普通に取り組めば80点以上とれるように、配点しています
- レポートはSかAを決めるために使っています(使いたいです)
- 以上のことは、レポート評価は厳し目(各レポート8点/15点満点を標準的なレポートとして評価し、それ以上、それ以下で点数をつけます)、その他は甘め目であることを含意します
- すべての授業終了後に実施する授業アンケートも「授業の感想」の一つとして扱い、評価の対象とします
- 出席点はありません
- 出席回数は足切りのためのみに使います
単位についての考え方
- 授業出席時間だけでは、単位取得時間を満たしません
- 学修の観点だけでなく、大学制度上、予習復習は必須です
1単位=45時間の学修の考え方(「大学設置基準」)
我が国の大学教育は単位制度を基本としており、1単位あたり45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準とされています。ここでいう1単位あたりの学修時間は、授業時間内の学修時間だけではなく、その授業の事前の準備学修・事後の準備復習を合わせたものとなっています(文部科学省高等教育局 (n.d.))
2単位14週間の授業の場合
- 90時間の学修を要し、うち1/3の30時間が授業時間
- 残りの60時間が授業外での学修時間となる
- 慣例的に概算計算される
5 予習・復習に関する指示
⑴ 予習:リーディング・アサインメント(=文献予習)
- ほぼ毎回の授業において、内容にかかわる文献を事前に読み、感想や質問を書いて提出して下さい
- 文献の分量は内容によって差はありますが、1時間くらい時間を書けて欲しいと思っています
- 提出先:Google フォーム
- 指定文献と締め切り:下記の表を参照
- 指定文献は、著作権の都合上、Moodle上に置いておきます
- 各回3点。2月13日23:59まで遅延提出を認めますが、得点は1点となります
⑵ 復習:授業の感想と授業アンケート
- 授業内容に関する感想を提出してください
- オンデマンド授業は毎回、対面授業の場合は、一日に1回とします
- 30分くらい復習の時間を取って欲しいと思います
- 提出先:Google フォーム
- 初回(Google Forms)
- 締め切り
- #1 12月4日配信予定:12月15日(日)23:59まで
- 締め切り
- 初回以降(Google Forms)
- 締め切り
- #2 12月18日配信予定:1月5日(日)23:59まで
- #3 1月8日配信予定:1月19日(日)23:59まで
- #4 1月22日配信予定:1月30日(木)23:59まで
- #5以降:授業日当日の23:59まで
- 締め切り
- 初回(Google Forms)
各回3点(全9回)。すべて提出した者は+3点。2月13日23:59まで遅延提出を認めますが、得点は1点となります
6. 教科書・参考書補足
教科書
- 使用しない
参考書
- 高坂正堯『国際政治:恐怖と希望』(中央公論新社(中公新書)、2017年)
- 建林正彦・曽我謙悟・待鳥聡史『比較政治制度論』(有斐閣(有斐閣アルマ)、2008年)
7. オフィスアワー等
学生からの質問への対応方法等
- 対面授業の期間中は、授業前後に質問、相談に応じます
- この期間以外に、質問・連絡が必要な場合は、社会科教育講座主任の諸岡先生に御連絡ください
Ⅱ. スケジュール
スケジュール
| 回 | 日付 | コマ | 時間 | 開催形態 | タイトル | キーワード |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 12-03 | - | - | オンデマンド | イントロダクション | 成績評価;中等教育と高等教育 |
| 2 | 12-17 | - | - | オンデマンド | 福祉国家と現代日本の課題 | 福祉国家;福祉政策;小熊モデル;エスピン=アンデルセンモデル |
| 3 | 01-07 | - | - | オンデマンド | 国民主権と天皇制 | 国民主権;象徴天皇;公的行為 |
| 4 | 01-21 | - | - | オンデマンド | 選挙制度と政治意識 | 選挙制度;セイリアンス;有効性感覚 |
| 5 | 02-02 | 2 | 10:25-12:05 | 対面 | 民主主義と全体主義(1) | リベラル・デモクラシー;全体主義;自由;責任 |
| 6 | 02-02 | 3 | 13:00-14:40 | 対面 | 民主主義と全体主義(2) | ジョナサン・グレイザー監督『関心領域』 |
| 7 | 02-03 | 2 | 10:25-12:05 | 対面 | 政治制度と政治過程(1) | 立法制度;55年体制;ネオ55年体制 |
| 8 | 02-03 | 3 | 13:00-14:40 | 対面 | 政治制度と政治過程(2) | フリーライダー;イシュー・セイリアンス;利益団体;利益;代表 |
| 9 | 02-04 | 2 | 10:25-12:05 | 対面 | 前半のまとめ/国会中継 | グループワーク;ディスカッション |
| 10 | 02-04 | 3 | 13:00-14:40 | 対面 | 行政と政官関係(1) | 官僚制;階統制;レッド・テープ;最大動員モデル |
| 11 | 02-05 | 2 | 10:25-12:05 | 対面 | 行政と政官関係(2) | 政官関係;官僚の類型 |
| 12 | 02-05 | 3 | 13:00-14:40 | 対面 | 地方自治(1) | 中央地方関係;自治事務;法定受託事務 |
| 13 | 02-06 | 2 | 10:25-12:05 | 対面 | 地方自治(2) | 地方政府;三割自治論;平成の大合併 |
| 14 | 02-06 | 3 | 13:00-14:40 | 対面 | 後半のまとめ/ディスカッション | 後半のまとめ/ディスカッション2 |
- オンデマンドについては配信予定日です。若干、前後する可能性があります
- ディスカッション1(2月5日3限)は、国会中継の視聴と議論を予定しています
- ディスカッション2(2月7日3限)は、レポート課題2の発表と議論を予定しています
- テーブルは サイドメニュー > Other Formats > PDFの変換対象外です
- スライド資料を参照下さい
リーディングアサインメント
| 回 | 授業日 | 著者 | タイトル | 〆切 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 12-03 | テレ東BIZ | 春風亭一之輔の1票の流儀(動画コンテンツ) | 2025-12-01 |
| 2 | 12-17 | 上野千鶴子ら | 座談会 経産省 次官・若手プロジェクト「不安な個人、立ちすくむ国家」をめぐって | 2025-12-15 |
| 3 | 01-07 | 原武史ら | 座談会 これからの象徴天皇制を考える | 2025-01-05 |
| 4 | 01-21 | 朝日新聞 | (耕論)有権者の判断、国の行方は 牧原出さん、中北浩爾さん、崔真淑さん | 2025-01-19 |
| 5 | 02-02 | 小野寺拓也・田野大輔 | ナチスは「良いこと」もしたのか? | 2025-01-30 |
| 6 | 02-02 | - | なし | - |
| 7 | 02-03 | TBSラジオ「セイジドウラク」 | Ep.11「澤田記者が参議院を好きすぎる件」(音声コンテンツ) | 2025-01-30 |
| 8 | 02-03 | 朝日新聞 / 読売新聞 | 子犬・子猫、健やかに育つために(2019年9月25日) / がん / 紙の教科書「重視」相次ぐ 中教審部会 教育関係団体が意見 | 2025-01-30 |
| 9 | 02-04 | - | なし | 2025-02-03 |
| 10 | 02-04 | 読売新聞 | [あすへの考]【現代の労働環境】「無駄な仕事」新自由主義の弊害…社会学者 酒井隆史氏 | 2025-02-03 |
| 11 | 02-05 | - | なし | - |
| 12 | 02-05 | ゆり・金井利之 | 「地方創生をやめてくれて良かった」!?【東大法学部教授を推薦生が直撃】 | 2025-02-03 |
| 13 | 02-06 | 朝日新聞 | 「地方創生のモデル」から転落した町、支援競争で疲弊の先に描く姿は / むらおさめ 集落のみとり、余力あるうちに文化・資源を継承 / 人気の移住先は東京近郊だけ?「選ばれる地域」になるための秘密と鍵 | 2025-02-03 |
| 14 | 02-06 | - | なし | - |
- テーブルは サイドメニュー > Other Formats > PDFの変換対象外です
- スライド資料を参照下さい